東京 青山・大阪 なんばのインビザライン(アライナー型矯正装置)マウスピース矯正専門歯科 青山アール矯正歯科
大阪院へのアクセス 東京院へのアクセス よくある質問
東京

TEL.03-3746-4180

大阪

TEL.06-6561-4181

東京院 佐本院長のブログ
BLOG-TOKYO

2008年 第67回日本矯正歯科学会(幕張メッセ)

2008年9月16,17,18日と幕張メッセにて第67回日本矯正歯科学会が開催されました。

私も今回、「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」というテーマで発表させて頂きました。

 

私なりに非常に興味深い結果になったと感じています。

他にも興味深い研究があったので随時ご報告していきたいと思います。

2008年 第67回日本矯正歯科学会(幕張メッセ)

私が今回発表させて頂いた「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」の内容について同業者向けに簡単にご説明させて頂きます。

インビザライン治療における短所として以下の歯の移動が難しいとされています。

 

・歯牙(低位唇側転移犬歯)の挺出  ・円錐歯の重度の捻転

・臼歯部の歯体移動      ・ルート トルク

 

このような歯の移動が必要な場合、アタッチメントやポンティックの形状を工夫したり、クリンチェックでの歯の動く速度を変化させることで対応可能な要素は残っていますが、やはり単独治療を進めていくには一抹の不安が残ります。

実際の臨床ではあらかじめ従来型の矯正装置(ワイヤー、ブラケット)を使用して歯を動かすか、途中で補助的にワイヤーやゴムを用いて調整するか、もしくはインビザライン治療終了後に従来型の矯正装置を装着して全体的に調整するのがコンビネーション治療における一般的な考え方になっています。

(Hickory, W (Aug/Sept 2002). Combination Treatment to Meet Market Demands.

Pre-Invisalign Combination Treatment, Part 2: Expansion. Praxis, excellence in orthodontic management..1-3.)

そこで私はインビザライン治療を前提にワイヤーやブラケットを用いないで簡易的に移動が難しい歯(低位唇側転移犬歯など)を動かすことが事前にできれば、患者さん、矯正医双方にとって快適で安心な矯正治療につながるのではないかと考え、今回インビザライン治療前補助的矯正装置として考案したスライドアーチ(特許取得済)について発表させて頂きました。

 

スライドアーチの特長は従来型の矯正装置とは大きく異なりワイヤーとブラケットを使用しないで直接ゴムで歯を移動させるため摩擦がなく従来型よりも速いスピードで歯を動かすことができます。移動歯の隣接部に極小のブラケットを装着し、さらに舌側部にはロングアーム付きのブラケットを装着することで2本のエラスティックモジュールを使用して舌側のガイドワイヤーに添って歯を移動するため、簡易的に歯軸のトルクコントロールも可能になります。また、口蓋側にナンスのプレートを装着しているのでアンカレッジロスに対応し、口蓋側にインプラントアンカーを埋入してナンスのプレートに追加したフックと結紮すれば最大の固定も可能になります。

 

このシステムはインビザラインでは難しい歯の移動をスライドアーチを用いてスピーディーに動かし、その後ディテーリングに優れているインビザラインの特性と組み合わせることで、難しい症例も簡便かつ効率的に治療が行うことができます。患者さんの主訴である前歯の審美性の改善を早期(平均3か月~6か月)に行うことができることや、ブラケットの凹凸による痛みやブラケットが外れてワイヤーが刺さるトラブルもないため実際の臨床においては患者さんにたいへん喜ばれています。

 

今回の発表はスライドアーチによる歯牙の牽引力、および歯牙の移動スピード、スライドアーチ後のアンカレッジの評価、そしてスライドアーチを使用した場合のトータルの予想治療期間について検証してみました。

 

ちなみにスライドアーチの命名の由来はスケートボードのロックンロールスライドという技(板の背面で縁石やレールを移動する技)から思いつきました(笑)。調度2本のエラスティックモジュールでガイドワイヤーに添って移動する歯牙がロックンロールスライドの動きに似ていたので勝手につけさせて頂きました!

私の「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」の研究結果について考察をしたいと思います。

当院で使用している補助的裏側犬歯牽引装置(スライドアーチ)の発想はそもそも裏側矯正の分野で行われていた裏側ブラケット装着前の大きな叢生を改善するために使用される舌側弧線装置による矯正治療と同じような発想で開発しました。

 

舌側弧線装置にナンスのプレートを追加することにより、積極的な歯の移動が可能になり、舌側のガイドワイヤーとロングアームのブラケットを追加することで歯体移動などの3次元的な歯の移動が可能になります。また摩擦のない状態で歯の移動が可能になるため、世界でまれにみるノーフリクションの矯正装置であると考えています。いずれにしろ裏側矯正と違ってインビザラインでコントロールすることを前提としているため、よりシンプルで簡単に使える装置となりました。

今回の研究発表はスライドアーチによる歯牙の牽引力、移動速度、アンカレッジを評価することで補助矯正装置としての有効性を証明し、トータルの予想治療期間を検証することで他の矯正治療と比べたメリットについて発表させていただきました。

- 研究結果 -

歯牙の牽引力

抜歯されたスペース(約7mm)に1つのエラスティックモジュールを2倍に伸長して用いるため実際にどのような牽引力が歯牙にかかるのか計測する必要があります。

テンションゲージ、プロチェーンを用いた計測結果より平均175gの牽引力がかかっていることが明らかとなりました。実際には口腔内の中での劣化も考えると平均100g前後の牽引力が作用しているのではないかと考えています。

歯牙の移動速度

牽引力100g前後でノーフリクションの状態で歯が実際どれくらいの速度で動くのか?矯正医なら誰でも興味のあるデーターではないでしょうか。

今回12本の犬歯を対象に計測した結果、平均1.58mm/月という結果がでました。

理論的には7mmの抜歯空隙が4~5ヵ月で閉鎖される計算になります。

他の矯正装置と比べ明らかに速い歯の移動速度でした。

アンカレッジの評価

アンカレッジの評価においては今回デジタル撮影をしたパントモグラフィーと画像編集ソフト(photoshop)を用いておこないました。矯正の世界では治療前後のセファロ撮影された画像でアンカレッジを評価するのが一般的ですが、実際には左右の大臼歯、小臼歯が重なり正確な評価ができているのかかなり怪しいものだと感じていました。

そこで今回、左右の大臼歯がはっきり見えるパントモグラフィーを使い、画像編集ソフトを用いて正確に眼窩や第3大臼歯で重ね合わせができれば正確なアンカレッジ評価ができるのではないかと考えこの方法を行いました。

日本大学松戸歯学部矯正科の葛西教授からアンカレッジの評価の仕方について垂直的なアンカレッジの評価は難しいが興味深い方法だと前向きのコメントを頂きました。

研究結果よりスライドアーチによるアンカレッジロスは0.83mmでありました。

この程度であれば臨床上まったく問題がないと考えてます。

補助矯正をした場合の予想トータル治療期間の検討

スライドアーチを使用したインビザライン治療を行った場合、補助矯正期間を含めたトータルの予想最短治療期間は18.4ヵ月(1年半)となりました。あくまでも予想の最短治療期間であり実際にはケースリファイメントで3か月~半年は延びると考えられるので、実際には約2年程度かかるのではないかと思われます。それでも上下第一小臼歯抜歯ケースにおけるトータルの治療期間としては十分短く、いい結果が出たのではないかと考えています。スライドアーチを用いた補助的矯正治療を行うことで治療が安定するだけではなく、治療期間を大きく短縮できるという結果となりました。

昭和大学矯正科槇教授からは良いデーターがでてるとコメントを頂くことができました。

 

学会場では反響が多く、多くの先生方からご質問を受けました。

来年の第2報で実際の治療期間、治療結果についてご報告したいと思います。

まつおか矯正歯科クリニック(所沢)の松岡先生が今年の日本矯正歯科学会でインビザライン治療に関する発表をされていましたのでご紹介させて頂きます。

 

松岡先生は日本においてインビザラインがスタートした当初からインビザライン治療に積極的に取り組んでこられ、私と一緒にインビザラインの世界大会には毎回参加されております。

- 調査結果 -

「マウスピース型矯正装置による治療を希望された理由(複数回答)」

1.目立たない
99.4%
2.取り外しができる
74.0%
3.歯ブラシがしやすい
57.2%
4.新しい治療法である
18.5%
5.友人、知人にすすめられた
7.5%
6.その他
7.5%

 

「装置を使用するに当たって不安な点はありますか?(複数回答)」

1.治療結果99.5%
2.痛み
22.0%
3.治療期間18.5%
4.その他22.0%

「この装置を選択して良かったと思う点(複数回答)」

1.目立たない
71.1%
2.痛みが少ない
19.5%
3.歯磨きがしやすい
16.4%
4.取り外しができる
14.5%
5.治療経過が分かる
7.5%
6.早く治療が終わる
7.5%

「装置の使用で面倒だと思う点(複数回答)」

1.取り外しが面倒
37.7%
2.洗浄について
16.4%
3.食べ物、飲み物の制限
14.5%
4.食後の歯磨き
11.3%
5.装着時間の管理
8.8%
6.汚れ、におい
8.2%
7.紛失の可能性
4.4%
8.しゃべりづらい
3.1%

 

「治療結果に対する満足度」   (N=68)

1.とても満足している
76.5%
2.満足している
23.5%
3.どちらでもない
0%
4.あまり満足していない
0%
5.まったく満足していない
0%

 

インビザラインを人に薦めたいと思いますか?」(N=68)

1.非常にそう思う
76.5%
2.そう思う
23.5%
3.どちらでもない
0%
4.あまり思わない
0%
5.まったく思わない
0%

 

非常にいいデーターが出てると思いました。

ちなみに米国の大手リサーチ会社が調査した米国におけるアンケート結果では、

 

インビザライン治療にとても(極めて)満足している  87%

インビザライン治療を人に間違いなく薦める      89%

 

日本、米国ともに大多数の患者さんが治療に満足している結果となっています。

理事長・東京院 佐本 博

院長紹介
プライバシーポリシー

Copyright 2016 青山アール矯正歯科 All Rights Reserved.

トップヘ戻る