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東京院 佐本院長のブログ

BLOG-TOKYO

2010年9月に横浜にて第69回日本矯正歯科学会が開催されました。今回の学会のテーマは「温故知新」。

古い考え方から学び新しい考え方を知る。

 

青山アール矯正歯科からはインビザラインによる上顎大臼歯遠心移動の効果とインビザラインを用いた抜歯症例に対する補助矯正装置の有効性 、様々な難症例に対するインビザライン単独で治療を終了したケースについて3題発表させて頂きました。

 

今回のポスター発表はまさに「知新」として多くの先生方に有意義な発表ができたのではないかと考えております。ご協力頂いたモニター患者様ありがとうございました。横浜での学会場の模様と発表内容についてご報告します(一部抄録の内容と研究結果が異なっております)。

2010 第69回日本矯正歯科学会(横浜)

大臼歯の遠心移動について説明させて頂いております。

多くの先生方から様々なご質問がありました。ありがとうございます。

尊敬する昭和大学の槇教授にもポスターに来て頂きました。

 

とても有意義なディスカッションができました。

今回一緒に研究を行った大阪クリニックの徳久先生と記念撮影。

 

いつも一緒に治療計画の作製を行っています。

 

私の信頼しているインビザラインドクターです。

演題198 「マウスピース矯正による上顎大臼歯遠心移動の効果 -第2報-

マウスピース矯正を用いた上顎大臼歯遠心移動の効果を検証しました。

 

研究結果よりインビザラインによる上顎の大臼歯の遠心移動は小臼歯、前歯の牽引によるアンカレッジロス(牽引による反作用)が認められましたが、臨床的には上下の大臼歯の関係を正常化する十分な遠心移動量を確認できました。

 

遠心移動をより確実にするためにはゴムの併用が必須であること、治療プログラム作製時のオーバーコレクション(過剰矯正)、インプラントアンカーとの併用治療の有効性も示唆されました。

演題199  「重度の叢生や開咬症例におけるマウスピース矯正装置の有効性」

重度のガタガタや開咬、反対咬合など従来型の矯正装置を用いても治療が困難なケースに対してインビザラインのみにより治療を行い、良好な結果を得られたので報告します。

 

インビザラインでは予測実現性が低いと思われる歯牙の移動でも、アタッチメントデザインを工夫することや、治療プログラムにおける歯牙移動の順番を工夫することでほぼすべての症例にインビザラインで治療ができる可能性が示唆されました。

 

インビザライン治療は決してオートマティックな治療ではなく、アタッチメント、クリンチェック、モニタリングは術者の経験、技術、知識に大きく左右されるところであり、それにより治療結果も大きく反映されます。

演題200  「マウスピース矯正における補助矯正併用治療の有効性」 -第3報-

インビザラインでは歯牙移動の予測実現性が低い歯牙が存在する場合、あらかじめ簡易的な見えない装置を使って歯牙を移動し、その後インビザラインで治療を完了した症例について発表させて頂きました。

 

一昨年、昨年で発表させて頂いた研究の続報として今回は最終的な臨床データーを用いて全体的な評価を行いました。

 

当院で開発したS.A.(スライドアーチ、ジュノ・デンタルラボ)を用いて、低位唇側転移犬歯(八重歯)を牽引し、その後インビザライン治療を行うことにより、予測実現性の向上、早期の審美的改善、トータルの治療期間の減少が示唆されました。

 

S.A.は難易度の高いケースにおけるインビザライン治療をより良くするためのツールとして審美性、機能的にも有効であります。S.A.の舌側のプレーは小さいとアンカレッジロスを起こすので面積はなるべく大きくすることが大切です。

韓国のソウルにてインビザラインサミット「Asian Invisalign Forum 2010」が開催されました。

 

インビザラインサミットにおいて初となるアジアンサミットだけに難易度の高い東洋人患者の治療ケースを多く見れるチャンスであり、ある意味インビザライン治療の最前線を確認できる絶好の機会でした。講演の先生方もソウル大学教授のDr.Seung-Hak Baek、オーストリアのDr.Vicki Vlaskalic 、韓国のDr.Bo-Hoon Joo、香港のDr.Yau Yi Kwong のそうそうたるメンバーでした。また、Dr.Jooのクリニックツアーもくみこまれており、とても楽しい充実した学会でした。

会場となったリッツカールトンホテル。

まだ誰もいない学会会場の様子です。

オーストラリアのDr.ビッキー。

科学的なデーターをベースにしたとても参考になるレクチャーでした。

Dr.ビッキーの面白いデーター。 これまでインビザラインで83kmも歯を動かしている計算!?

歯に付けるアタッチメントも時代とともに進化しています。

写真は歯牙の挺出用のアタッチメントです。

韓国のDr.Bo-Hoon Joo。インビザラインとインプラントを併用した治療が多くてとても興味深かったです。

アジア人特有の上下顎前突症におけるDr.Jooのテクニックはとても参考になりました。

これはDr. Jooが開発したルートチッパーという補助矯正装置。

ロングアームのフックにループがついているので、リガチャーワイヤーで固定源から力をかけるのでパワーチェーンを使用しないので審美性に優れています。

特に注目されていた香港のインビザラインドクターDr.Yau Yi Kwongの講演。

 

多くのインビザラインケースを見せていただき参考になりました。

Dr.Yau はインビザライン予測実現性の向上には4つの側面を理解する必要性があるといいます。

 

1つは患者さんの協力やモニタリング、2つめはアライナーのフィッティング、3つめはクリンチェックのデザイン、4つめはゴムなどの補助アプライアンスについて。

すべてが揃ってはじめて予測実現性の高いインビザライン治療ができることは私もまったく同感です。

韓国のインビザライントップドクターのDr.Jooのクリニック見学

広くてサンルームのある待合室は太陽の光が射し込む気持ちのいい空間となってました!

女性スタッフたちに丁寧にクリニックを案内されました。忙しい時間にありがとうございます。

世界中の矯正医、スタッフがクリニックの見学に訪れてました。

セミナールームもあります。ここで勉強会やミーティングを行っているそうです。

 

ここでワールドカップをスタッフと見たりもするそうです。

講演されたDr.Yauと。今年2月にオーストラリアで一緒に食事をしたので「青山アールのスタッフとまた会いたいよ~」とやさしい一言。

Dr.ビッキーと記念写真。ホテルのレストランで私のケースプレゼンテーションを見て頂き貴重なアドバイスを頂きました。

Dr.ビッキー忙しい時間の中いつもありがとうございます!

今回のアジアンフォーラムに参加して各国の先生の講演を聴き、多くの収穫がありました!

 

また私のクリニックで行っている難症例におけるインビザライン治療テクニックにおいてもさらなる自信を深めることができました!

2010年2月オーストラリアのシドニーにて第7回世界矯正歯科学会が開催されました。

佐本先生をはじめ、当院のスタッフ一同で参加してきました。

世界の矯正歯科の最先端の情報とインビザライン治療の講演を多数聞くことができました。世界中のインビザラインドクターとの意見交換もできました。 (レポート:Tokuhisa)

2010年 第7回世界矯正歯科学会(シドニー/オーストラリア)

インビザライン治療に関して、一番注目されていた話題は、臼歯の遠心移動でした。当院も遠心移動に関する研究発表を、昨年に開催された日本矯正歯科学会にて症例発表を行いました。

 

従来のワイヤー治療では、外科的処置を伴ったマイクロインプラントを使用しない場合は抜歯をして治療を行うことが主流です。

 

インビザラインで効率的に大臼歯の遠心移動が行えるということが、世界のインビザライン治療に携わる先生方にかなりのインパクトを与えていました。患者様の負担も少なく、歯を抜かずに治療を進めていくことができることが大きなメリットだからです。

 

日本人に多く見受けられる、叢生などではこの遠心移動が非常に有効で、当院でも多くの患者さまが治療を受けています。今回講演された、オーストラリアのDr.Wierの講演内容も遠心移動に関する内容が多く、有意義な意見を聴かせていただきました。

その他の講演ではマウスピース装着日数、時間ごとの歯牙の移動距離の研究結果報告もあり、治療にフィードバックできる情報となりました。

左から2番目の方はDr.Mitraです。

米国アライン社在籍の女性矯正医でインビザライン社の治療プログラム(クリンチェック)作製に関わっているブレインの一人でもあります。

アムステルダム出身の彼女はとても陽気な人柄でした。

Dr.Yao(写真中央)です。香港でインビザライン治療を積極的に取り入れ、こうしたインビザライン関連の学会にはよく参加されている先生です。

人柄の優しい素晴らしい先生です。

Dr.Wier(右から二人目)、アラインジャパン社の福村社長(左端)とともに撮影。

福村社長には大変お世話になりました。

ありがとうございました。

佐本先生とDr.Wierがインビザラインに関する話をしているところです。

衛生士の山田さんも、熱心にDr.Wierに治療テクニックについて質問しています。

非常に優しく丁寧に答えてくれていました。

中央のジーンズの男性はインビザライン社の副社長です。

インビザラインの世界的な現状などについて幅広く質問させて頂きました。

休憩中に患者さんのクリンチェクを確認する佐本先生。

インターネットがあれば、医院が休診中でも世界中どこにいてもクリンチェックが確認できます。

学会3日目の夕方に会場近くのシーサイドにあるNicksというシーフードレストランでの食事会の様子です。

福村社長、Dr. Vicki とアライン・オーストラリア社長、シドニーで開業されているKim先生も参加しての楽しい夕食になりました。

スタッフ全員の楽しい思い出となりました。

Dr.Kimの「World Tower Dental Clinic」を訪問

Kim先生のクリニックにも訪問させていただきました。繁華街の中心地にあり、非常にしゃれた医院でした。

クリニックの中にはインビザラインのポスターが大きく貼られていました。

Kim先生の医院で、インビザライン治療の患者さんを佐本先生が診て、Kim先生と今後の治療方針について確認していました。

Kim先生のクリニック内で記念撮影。
日本人のスタッフの方がたくさんいて、皆さん非常に優しくもてなしてくれました。
ありがとうございました。

教えていただいたレストランの食事も最高においしかったです。

2009年11月に行われた福岡での日本矯正歯科学会での模様をご報告します。

 

今年はインビザラインによる大臼歯の遠心移動の有効性というテーマとインビザラインと補助矯正装置の併用治療における有効性について検証した研究結果を2題発表しました。当院ではインビザラインにおける大臼歯の遠心移動を確実に行うことにより歯を抜かないで治療できるケースが多くなりました。そこで遠心移動において他の矯正装置と比べて大きな利点があることをあらゆる角度から検証しました。多くの先生方に興味を持って頂き、大変有意義な学会となりました。

2009年 第68回日本矯正歯科学会(福岡)

当院のポスター発表に多くの先生方がお集まりいただきました。

 

当院のインビザライン治療への関心の高さが伺われます。

多くの先生方にポスター前にお集まり頂き、様々なご質問を頂きました。

 

左は共同研究者であり大阪クリニック院長の徳久先生です。

今回の発表にあたり多くの症例に携わっていただきました。

若手の先生方からも質問を頂きました。

 

多くの先生方がインビザラインの可能性に興味を持ってられます。

たいへん有意義なディスカッションができました。

インビザラインと補助矯正装置の併用治療についても多くの先生方にご質問を受けました。

 

インビザラインは治療プログラムの作製が複雑であることから先生のインビザライン経験値によって結果が大きく左右されます。

 

しかし、従来型の矯正装置を併用することにより確実に治療できることとトータル治療期間におけるメリットがあることを発表させて頂きました。

茨城県の提携医院あさひ歯科クリニックをサポートしていただいている根岸先生。

 

今年の学会の研究発表で最優秀賞を受賞しました。

九州本場のとんこつラーメンの名店に行きました。

 

50年間引き継がれた秘伝のスープだそうで、店長のおばあちゃんがケンカをしてへそを曲げ、何カ月か営業できなかった日があったそうです(笑)。

九州の中州の屋台通りで、大学時代の同級生と楽しい時間を過ごすことができました。

 

とても有意義な学会となりました。また来年再会できることを楽しみにしています。

【インビザラインサミット2008】

2008年11月にラスベガスで開催されたインビザラインサミットに参加した時の模様とテキサス州ヒューストンにあるインビザライン累積症例数世界トップのインビザラインドクターDr.マクレンドンのクリニック(CLEARCHOICE)を見学させて頂いた時の模様をご報告致します。今年も世界中から大勢の矯正専門医、一般歯科医、スタッフが参加し、熱気に満ちあふれたサミットとなりました。日本から参加のドクターは私と前年度も御一緒した所沢の松岡先生、そして関西からも数名の先生が参加されました。今回のサミットは米国で始まっている新型アライナー、インビザラインティーンがトピックになっていました。またインビザライン症例が1000症例を超えるトップクラスの先生の講演が数多くあり、アタッチメントデザイン、アライナーによるルートコントロールテクニック、治療後の長期経過観察、TADとの併用治療など矯正専門医にとってたいへん興味深いテーマと充実した内容になっていました。またインビザラインサミット終了後はテキサス州ヒューストンにある症例数世界トップのインビザラインドクターDr.マクレンドンのクリニックを見学し、米国でのインビザライン治療最前線の現場を見てきました。この訪問紀を通じて世界におけるインビザライン治療の「今」を伝えていきたいと思います。 

第一日目

今回サミットの会場であり参加ドクターが宿泊するVENETIANホテル。

当然のように豪華絢爛なカジノが常設してあります。

ホテル内のレジストレーションの会場。

 

ここでIDの確認と参加登録を済ませます。

簡単な朝食、コーヒーが無料で用意されていました。

早速ニュージャージ州のDr.Carlyn Phucas(キャロライン・フューカス)のBest Practices Workshopに参加しました。

 

Dr.フューカスは2000年からインビザラインによる矯正治療をはじめ現在では900症例以上の患者さんのインビザラインで治療をされています。

「Dr.フューカスのHP」 http://www.smilesbyphucas.com/

講演のテーマは「ClinCheck Development Principles to Improve Outcomes」。歯牙移動の予測実現性を向上するうえでのクリンチェックで考慮すべき原則について講演されました。

講演でDr. フューカスは「歯牙移動の予測実現性を向上するための要素」として以下の5項目を示していました。

 

1.適切な診断と治療計画
2.インビザラインでは予測実現性が低い阻害因子の除去
3.クリンチェックとアラインプロトコールの有効活用する能力
4.治療中のモニタリング
5.難易度の高いインビザライン症例の経験値

 

上記の1の診査診断と治療計画は矯正治療の専門的知識、経験があればクリアーできる項目であるが、1を除いた残りの4項目はインビザライン治療に特化したドクターの知識やテクニック、経験が必要であり、矯正専門医であっても従来のワイヤーによる矯正治療の知識とテクニックだけではインビザラインを最大限に使いこなすことができないことを明確に示しています。一見3Dシミュレーションソフト(クリンチェック)によるオートマティックな治療に見えるインビザライン治療ですが、実は治療結果を左右するのはドクターの技量であり、決してインビザラインの性能ではないということです。難症例になればなるほどドクターの技量が問われるのはワイヤーを用いた従来型の矯正治療でもインビザラインによる矯正治療においても同じことです。Dr.フューカスは特にクリンチェック時におけるステージング、アタッチメントをデザインするうえでの注意点について講演されていました。

レジストレーションの会場にあったインビザラインの広告。

 

テレビのCM、インターネットTwitter、YouTube、My Space。海外ではあらゆる媒体を使って宣伝されています。

そういえば映画(アグリベティー)にも出てきました。インビザラインの認知度は海外と日本では大きく異なります。

興味のある方は上記のサイトで検索してみてください。

すでに海外で始まっているインビザラインティーン。

奥歯のあたりについたコンプライアンスインジケーターで装着時間を確認ができます。

はやく日本にも入ってきてほしいものです。

まだ人がいない大きなレセプション会場。

この会場で午後のGeneral Sessionが行われました。

 

ウェルカムレセプション会場にてDr.Randy Womack(ランディー・ウーマック)と所沢市開業のDr.松岡と記念写真を撮りました。

 

Dr.ウーマックはアリゾナの歯学部(ASDOH)の臨床教授であり、インビザラインのベストプロトコール(BBP)を作製しているInvisalign Clinical Advisory Board (CAB)のメンバーです。1999年からインビザラインによる矯正治療をはじめ現在850症例以上の患者さんをインビザラインで治療をされています。第2日目に講演されました。

「ランディー・ウーマックのHP」 http://www.atsu.edu/asdoh/

第二日目

2日目のトップはDr.Willy Dayan(ウィリー・ダイアン)の「Root Control with Invisalign」に参加しました。

 

Dr.ダイアンはトロントで開業しているインビザラインドクターです。1998年からインビザラインによる矯正治療をはじめ現在400症例以上の患者さんをインビザラインで治療をされています。

抜歯、非抜歯ケースにおけるルートコントロールテクニックについて講演されました。

ベベルをつけたアタッチメントデザイン、バーチャルゲーブルベンド、ポンティックのデザインなどアライナーによる様々なルートコントロールテクニックについて発表していました。たいへん興味深い内容でした。

「ウィリー・ダイアンのHP」 http://www.dayanorthodontics.com/

次に参加したのが初日のレセプションのパーティで記念写真を撮ったDr.ウーマックの「Looking at Results 2-6 Years After Treatment」。

 

インビザライン治療後の2年から8年後の経過を追って治療後の安定性を検証しています。

アライナーによる上顎臼歯の遠心移動によって臼歯の交合(クラス1)を確立した症例と2級エラスティックを使用して臼歯の交合(クラス1)を確立したケースの治療後の安定性の比較検討など興味深い視点で発表されています。

次に参加したのがDr.Dave Paquette(デイブ・パケット)の「TADs and Aligner」です。

 

Dr. パケットは前回のイタリアのサミットでも講演を聴きました。今回はインプラントアンカーとインビザラインを併用した治療について講演されました。お約束のアロハシャツにスキンヘッズのいでたちです。米国で大きく成功している先生の一人です。
「Dr.パケットのホームページ」
http://www.paquetteortho.com/AboutUs/About.htm

Dr.Robert Boyd(ロバート・ボイド)の講演に向かう途中でDr. Vicki Vlaskalic(ビッキー)と会いました。

 

Dr.ビッキーは日本によくインビザラインの講演に来ており、美人で優秀な先生として有名です。

Dr. ボイドの「Increasing Patient Acceptance :sharing the Health Benefits」。

 

Dr. ボイドは米国パシフィック大学矯正科の教授でインビザライン開発当初から関わっている大御所の先生です。

インビザラインは「見えない、快適である」という優位性にフォーカスされがちですが口の中の健康においても他の矯正装置よりも遥かに優れていることについて論文などを紹介しながら科学的根拠を背景に発表されていました(以下参照)。

他の矯正装置と較べて歯周病の発病のリスクを軽減できること。

1回の歯の移動量が限られているので他の矯正装置より痛みが少ないこと。

ブラケットやワイヤーを用いないので唇や舌を傷つけるリスクが少ないこと。

歯ぎしり、食いしばりに対して効果的であること。

矯正中の歯の摩耗を防げること。

歯周病のメインテナンスが容易であること。

歯根吸収が少ないこと。

軽度のオープンバイトの患者さんに安定的であること。

虫歯のリスクが高い患者に有効なこと。

脱石灰化が少ないこと。

 

歯周病は重症になると全身の健康に影響すると言われています。近年、低体重症、肺炎、心内膜炎、ストレスなど全身疾患も実は口の中の歯周病菌が原因ではないかと考えられています。Dr. ボイドは患者の全身の健康を守るから観点からも矯正装置の第一選択として歯周病リスクの低いインビザラインが選択されるべきであると強調されていました。

最後のセッションClosing General Sessionは一番大きな会場で行われました。

 

インビザライン1000症例を越えている著名な先生方の講演および表彰式。

そして2008年インビザラインの学術的な功績に貢献した「Everyday Hero」としてアリゾナのDr. Gary Brigham(ゲイリー・グラハム)が表彰されました。ヒーローとはなんともアメリカらしい演出です。

「ゲイリー・グラハムのHP」 http://www.sierraorthoservices.com/

今年は学会終了後のディナーショーに参加することを辞め、学会会場を後にしてMGMグランドで行われるボクシングの世界タイトルマッチ、リッキー・ハットン(英国)対ポール・マリナッジ(米国)戦を観戦しに行きました。

全然知らなかったのですがリッキー・ハットンはイギリスの国民的英雄の最強の王者で会場内はイギリスからの応援団で埋め尽くされる程でした。試合はチャンピオンのリッキー・ハットンの11回TKO勝ちで試合が終わりました。

試合終了後のリング上にはイギリスのロックバンド、オアシスのノエルとリアムがいてビックリしました!

後から知ったのですがリングサイドにはサッカーのデビットベッカム!も応援にきていたようです。気がつかなかったのが残念です。

今回のインビザラインサミットで最新の治療テクニックを知ることができました。明日からの治療のすぐにフィードバックしていきたいと思います。しかし、見逃してしまった講演や参加したけど英語力不足で理解できなかった講演も多々あり反省点も残ります。これからも積極的にインビザラインサミットには参加し、少しでも自分の臨床技術の向上に努めていきたいと思う所存であります。

【Dr.マクレンドンのクリニック(CLEARCHOICE) 訪問紀】

学会終了の翌日、Dr.マクレンドンのオフィス(CLEARCHOICE)を見学する目的で所沢の松岡先生とヒューストンに向かいました。

 

松岡先生は以前にDr.マクレンドンのオフィス訪問されており、今回の訪問も松岡先生の企画により実現することができました。

Dr.マクレンドンは米国のテレビ、雑誌にも出ているほど有名な先生で米国内に6つの矯正専門医院を持っておられます。

 

今回見せてもらったのはその中の2つのクリニックです。日本の感覚では考えられないスケールの規模で医院を経営されていました。

訪問した最初のCLEARCHOICE。経営に苦しくなった矯正医から買い取ったというオフィスだそうです。買い取ってから患者さんの新患が4倍に増えたといいます。矯正医としてだけでなく経営者としても優れた能力を持っている先生です。

1つ目のクリニックを後にして向かった2つ目のCLEARCHOICEは6つの医院の中でも中心的な機能を果たしている巨大なクリニックです。写真の看板の背後にある横長の建物すべてがクリニックです。遠くからでもカメラに全体がおさまりませんでした。

広い待合室、いくつあるか分からない診療室とユニットとコンサルルーム。

さらに技巧室、セミナールーム、レントゲン室、ゲームコーナー、スタッフルームなどなど。説明するのがたいへんなほど数多くの部屋がありました。

日本では考えられない待合室の横にあるゲームセンター。

ハリウッドのスタジオをイメージしたという天井にぶら下がった照明設備。

 

患者さんが歯並びが奇麗になりハリウッドスターのように羽ばたいていくというコンセプトでデザインされた内装だそうです。

最後にDr.マクレンドンと記念写真を撮らせて頂きました。

 

たいへんユーモアのある心のやさしい先生でした。

貴重な時間を割き私たちにクリニックの中をていねいに案内してくれたことを心より感謝致します。

2008年9月16,17,18日と幕張メッセにて第67回日本矯正歯科学会が開催されました。

私も今回、「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」というテーマで発表させて頂きました。

 

私なりに非常に興味深い結果になったと感じています。

他にも興味深い研究があったので随時ご報告していきたいと思います。

2008年 第67回日本矯正歯科学会(幕張メッセ)

私が今回発表させて頂いた「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」の内容について同業者向けに簡単にご説明させて頂きます。

インビザライン治療における短所として以下の歯の移動が難しいとされています。

 

・歯牙(低位唇側転移犬歯)の挺出  ・円錐歯の重度の捻転

・臼歯部の歯体移動      ・ルート トルク

 

このような歯の移動が必要な場合、アタッチメントやポンティックの形状を工夫したり、クリンチェックでの歯の動く速度を変化させることで対応可能な要素は残っていますが、やはり単独治療を進めていくには一抹の不安が残ります。

実際の臨床ではあらかじめ従来型の矯正装置(ワイヤー、ブラケット)を使用して歯を動かすか、途中で補助的にワイヤーやゴムを用いて調整するか、もしくはインビザライン治療終了後に従来型の矯正装置を装着して全体的に調整するのがコンビネーション治療における一般的な考え方になっています。

(Hickory, W (Aug/Sept 2002). Combination Treatment to Meet Market Demands.

Pre-Invisalign Combination Treatment, Part 2: Expansion. Praxis, excellence in orthodontic management..1-3.)

そこで私はインビザライン治療を前提にワイヤーやブラケットを用いないで簡易的に移動が難しい歯(低位唇側転移犬歯など)を動かすことが事前にできれば、患者さん、矯正医双方にとって快適で安心な矯正治療につながるのではないかと考え、今回インビザライン治療前補助的矯正装置として考案したスライドアーチ(特許取得済)について発表させて頂きました。

 

スライドアーチの特長は従来型の矯正装置とは大きく異なりワイヤーとブラケットを使用しないで直接ゴムで歯を移動させるため摩擦がなく従来型よりも速いスピードで歯を動かすことができます。移動歯の隣接部に極小のブラケットを装着し、さらに舌側部にはロングアーム付きのブラケットを装着することで2本のエラスティックモジュールを使用して舌側のガイドワイヤーに添って歯を移動するため、簡易的に歯軸のトルクコントロールも可能になります。また、口蓋側にナンスのプレートを装着しているのでアンカレッジロスに対応し、口蓋側にインプラントアンカーを埋入してナンスのプレートに追加したフックと結紮すれば最大の固定も可能になります。

 

このシステムはインビザラインでは難しい歯の移動をスライドアーチを用いてスピーディーに動かし、その後ディテーリングに優れているインビザラインの特性と組み合わせることで、難しい症例も簡便かつ効率的に治療が行うことができます。患者さんの主訴である前歯の審美性の改善を早期(平均3か月~6か月)に行うことができることや、ブラケットの凹凸による痛みやブラケットが外れてワイヤーが刺さるトラブルもないため実際の臨床においては患者さんにたいへん喜ばれています。

 

今回の発表はスライドアーチによる歯牙の牽引力、および歯牙の移動スピード、スライドアーチ後のアンカレッジの評価、そしてスライドアーチを使用した場合のトータルの予想治療期間について検証してみました。

 

ちなみにスライドアーチの命名の由来はスケートボードのロックンロールスライドという技(板の背面で縁石やレールを移動する技)から思いつきました(笑)。調度2本のエラスティックモジュールでガイドワイヤーに添って移動する歯牙がロックンロールスライドの動きに似ていたので勝手につけさせて頂きました!

私の「マウスピース型矯正装置による抜歯症例に対する補助的矯正装置の有効性」の研究結果について考察をしたいと思います。

当院で使用している補助的裏側犬歯牽引装置(スライドアーチ)の発想はそもそも裏側矯正の分野で行われていた裏側ブラケット装着前の大きな叢生を改善するために使用される舌側弧線装置による矯正治療と同じような発想で開発しました。

 

舌側弧線装置にナンスのプレートを追加することにより、積極的な歯の移動が可能になり、舌側のガイドワイヤーとロングアームのブラケットを追加することで歯体移動などの3次元的な歯の移動が可能になります。また摩擦のない状態で歯の移動が可能になるため、世界でまれにみるノーフリクションの矯正装置であると考えています。いずれにしろ裏側矯正と違ってインビザラインでコントロールすることを前提としているため、よりシンプルで簡単に使える装置となりました。

今回の研究発表はスライドアーチによる歯牙の牽引力、移動速度、アンカレッジを評価することで補助矯正装置としての有効性を証明し、トータルの予想治療期間を検証することで他の矯正治療と比べたメリットについて発表させていただきました。

- 研究結果 -

歯牙の牽引力

抜歯されたスペース(約7mm)に1つのエラスティックモジュールを2倍に伸長して用いるため実際にどのような牽引力が歯牙にかかるのか計測する必要があります。

テンションゲージ、プロチェーンを用いた計測結果より平均175gの牽引力がかかっていることが明らかとなりました。実際には口腔内の中での劣化も考えると平均100g前後の牽引力が作用しているのではないかと考えています。

歯牙の移動速度

牽引力100g前後でノーフリクションの状態で歯が実際どれくらいの速度で動くのか?矯正医なら誰でも興味のあるデーターではないでしょうか。

今回12本の犬歯を対象に計測した結果、平均1.58mm/月という結果がでました。

理論的には7mmの抜歯空隙が4~5ヵ月で閉鎖される計算になります。

他の矯正装置と比べ明らかに速い歯の移動速度でした。

アンカレッジの評価

アンカレッジの評価においては今回デジタル撮影をしたパントモグラフィーと画像編集ソフト(photoshop)を用いておこないました。矯正の世界では治療前後のセファロ撮影された画像でアンカレッジを評価するのが一般的ですが、実際には左右の大臼歯、小臼歯が重なり正確な評価ができているのかかなり怪しいものだと感じていました。

そこで今回、左右の大臼歯がはっきり見えるパントモグラフィーを使い、画像編集ソフトを用いて正確に眼窩や第3大臼歯で重ね合わせができれば正確なアンカレッジ評価ができるのではないかと考えこの方法を行いました。

日本大学松戸歯学部矯正科の葛西教授からアンカレッジの評価の仕方について垂直的なアンカレッジの評価は難しいが興味深い方法だと前向きのコメントを頂きました。

研究結果よりスライドアーチによるアンカレッジロスは0.83mmでありました。

この程度であれば臨床上まったく問題がないと考えてます。

補助矯正をした場合の予想トータル治療期間の検討

スライドアーチを使用したインビザライン治療を行った場合、補助矯正期間を含めたトータルの予想最短治療期間は18.4ヵ月(1年半)となりました。あくまでも予想の最短治療期間であり実際にはケースリファイメントで3か月~半年は延びると考えられるので、実際には約2年程度かかるのではないかと思われます。それでも上下第一小臼歯抜歯ケースにおけるトータルの治療期間としては十分短く、いい結果が出たのではないかと考えています。スライドアーチを用いた補助的矯正治療を行うことで治療が安定するだけではなく、治療期間を大きく短縮できるという結果となりました。

昭和大学矯正科槇教授からは良いデーターがでてるとコメントを頂くことができました。

 

学会場では反響が多く、多くの先生方からご質問を受けました。

来年の第2報で実際の治療期間、治療結果についてご報告したいと思います。

まつおか矯正歯科クリニック(所沢)の松岡先生が今年の日本矯正歯科学会でインビザライン治療に関する発表をされていましたのでご紹介させて頂きます。

 

松岡先生は日本においてインビザラインがスタートした当初からインビザライン治療に積極的に取り組んでこられ、私と一緒にインビザラインの世界大会には毎回参加されております。

- 調査結果 -

「マウスピース型矯正装置による治療を希望された理由(複数回答)」

1.目立たない
99.4%
2.取り外しができる
74.0%
3.歯ブラシがしやすい
57.2%
4.新しい治療法である
18.5%
5.友人、知人にすすめられた
7.5%
6.その他
7.5%

 

「装置を使用するに当たって不安な点はありますか?(複数回答)」

1.治療結果99.5%
2.痛み
22.0%
3.治療期間18.5%
4.その他22.0%

「この装置を選択して良かったと思う点(複数回答)」

1.目立たない
71.1%
2.痛みが少ない
19.5%
3.歯磨きがしやすい
16.4%
4.取り外しができる
14.5%
5.治療経過が分かる
7.5%
6.早く治療が終わる
7.5%

「装置の使用で面倒だと思う点(複数回答)」

1.取り外しが面倒
37.7%
2.洗浄について
16.4%
3.食べ物、飲み物の制限
14.5%
4.食後の歯磨き
11.3%
5.装着時間の管理
8.8%
6.汚れ、におい
8.2%
7.紛失の可能性
4.4%
8.しゃべりづらい
3.1%

 

「治療結果に対する満足度」   (N=68)

1.とても満足している
76.5%
2.満足している
23.5%
3.どちらでもない
0%
4.あまり満足していない
0%
5.まったく満足していない
0%

 

インビザラインを人に薦めたいと思いますか?」(N=68)

1.非常にそう思う
76.5%
2.そう思う
23.5%
3.どちらでもない
0%
4.あまり思わない
0%
5.まったく思わない
0%

 

非常にいいデーターが出てると思いました。

ちなみに米国の大手リサーチ会社が調査した米国におけるアンケート結果では、

 

インビザライン治療にとても(極めて)満足している  87%

インビザライン治療を人に間違いなく薦める      89%

 

日本、米国ともに大多数の患者さんが治療に満足している結果となっています。

インビザライン ヨーロッパ サミット 2008( イタリア/ミラノ)

【インビザライン ヨーロッパサミット 2008】

2008年5月29~31日に北イタリアで開催されたインビザラインサミットに参加した時の模様をご報告致します。前回のラスベガスでのサミット同様、世界中から多くの矯正医が招待されていました。アメリカ、カナダ、ブラジル、スイス、イスラエル、メキシコ、オーストラリア、イタリア、イギリス、ドイツ、ベルギー、香港、オーストリア、中国、スペイン、ノルウェーなどオリンピックさながらにインビザライン治療に取り組んでいる数多くの国の先生方が学会場に集結していました。今回の学会で世界中の著名な矯正医のレクチャーに参加し、私自身の治療に対する考え方や方向性に自信を深めることができました。また、学会中のディナーショーに参加したことで多くの海外の矯正医との親交も深めることができました。インビザライン学会を通じて世界中の文化に触れ、人間的に大きく成長できたのではないかと感じています。
前回のサミット同様、アライン・テクノロジージャパン(インビザライン・ジャパン)の加藤社長と松岡先生に同行させて頂き、楽しい学会旅行となったことを感謝致します。

第4回をむかえたインビザライン ヨーロッパサミット。
場所は北イタリアのマジョレー湖畔にあるホテルで行われました。

学会初日の午前はDr.Paquette(ドクターパケット)を初めとする3人の講師のGeneral Sessionsが大きな会場でとり行われました。

そして午後にはドクターの症例経験に応じて、3つのコース(White,Blue,Platinum)に別れてセッションが行われました。

写真中央がドクターパケット。右端がDr.松岡、左端が私です。

 

Dr.Paquette(ドクターパケット)ー

午前のGeneral SessionsではDr.Paquette(ドクターパケット)の講演がありました。アメリカの学会で数多くの名誉ある賞を受賞している著名な矯正医で、現在600症例を越える患者をインビザラインにより治療しています。世界のインビザラインドクターではトップクラスのドクターです。先日のデンバーで行われた世界最大の矯正学会(AAO)では初日のメインで講演されていました。今回のイタリアサミットGeneral Sessionsではインビザラインケースセレクションや補助矯正治療のポイントについて講演されました。

ブルース・ウィルスのようなアロハシャツに坊主頭の風貌で、大学病院のような大きなオフィスを持ち、オフィスには子供の患者さんを送りむかいするための専用ハマーがあり、さらにかわいい女子4人!のパパであり、すべてにおいてスケールが違う本当に凄い先生です!

自分の歯並びを気にしてアメリカの学会に一緒に同行してきたパケットの奥様が偶然見つけて、「これでやってくれと」希望した装置がインビザラインだったそうです。試しにはじめた第一号の患者が奥様で、それが今後インビザライン治療へシフトするきっかけだったとは興味深いエピソードです・・・。

 

「ドクターパケットのホームページ」  http://www.paquetteortho.com/AboutUs/About.htm

初日午前のGeneral Sessionsが終了した後は、ドクターの治療レベルに応じて3つのセクションに別れてのTrack Sessionsとなった。

私と松岡先生はインビザライン症例経験数があるドクターのみが参加するPlatium sessionに参加することができました。

講師は先程のGeneral Sessionで講演したDr.Paquette,ドイツのDr.Schuopp、韓国のDr.Joo、フランスのDr.Bouchezでした。

ドイツのDr.Schuopp(ドクターシュープ)の講演(Interdisplinary Concepts)は大変印象的でした。

Dr.Schuoppはドイツに自分のオフィスをもつ傍らイタリアのFerrara大学の客員教授として世界中の学会で講演を行っています。今までに1000症近くのインビザライン治療実績があり、矯正治療のみならず顎関節治療のスペシャリストでもあります。

今回のサミットでは口腔周囲筋の機能を改善するクラシカルな矯正装置(フレンケル)とインビザラインを併用しての小児矯正に対する新たなアプローチや審美的な回復を目的とする補綴治療を併用した緻密なインビザラインテクニック、そして日本人ドクター好みの美しく仕上がった数多くのすばらしい症例を見せて頂きました。

Dr.シュープが行なっていた小児矯正におけるインビザラインの導入(インビザライン・ティーン)は現在アメリカを中心に試験的に始まっており、今後の臨床報告が楽しみです。

Dr.シュープにはぜひ日本でも講演して頂きたいものです。世界にはいろいろな先生がいるものだと改めて痛感させられました・・・。

 

Dr.Schuopp(ドクターシュープ)のHP

http://www.schupp-ortho.de/cms/front_content.php

午後のPlatium sessionの3人目の講師は韓国のDr.Joo(ドクタージュー)。

Dr.Jooは韓国の大学の准教授である傍らあの有名なSAMSONGのメディカルドクターをしている凄い先生で、

インプラントアンカー先進国である韓国ならではのインプラントアンカーを利用した補助矯正装置を用いた最新治療について講演されていました。

講演の冒頭ではアジア人と欧米人の矯正治療の違いについて触れ、韓国人や日本人の若い女性が望む理想的な横顔は西洋人のモデルのような口元の引っ込んだ横顔であり、唇の先端がエステティックライン(鼻の先端と下アゴの先端をむすんだ仮想の直線)よりも内側に位置するように要求する患者さんが多く、鼻の低いアジア人は当然のことながら欧米における矯正治療と比べて抜歯症例が多くなり、矯正治療もシビアになる傾向が多いことを話されていました。

 

そのようなアジアにおける矯正治療の背景を踏まえたうえで、シビアな抜歯症例をインビザラインを用いて治療を行うために独自の補助矯正装置を開発し、その有効性について講演されていました。Dr.Jooの装置はインビザライン治療前に口蓋3本埋入したインプラントアンカーから前歯部をあらかじめリトラクションすることにより、臼歯部のアンカレッジロスを未然に防ぎ、ワイヤーを用いず直接前歯部6本を連結したロングアームのブラケットをエラスティックゴムで牽引することから、フリクション(摩擦)フリーの状態で前歯部をスピーディーかつアンカーを確保しながら確実に動かすことができます。

 

当院においても激しいガタガタが伴うシビアな抜歯症例では、同じようなコンセプトで考案したナンス改良型補助的矯正装置(商標登録名:スライドアーチ)を使用してインビザライン前の補助的矯正を行なっています。

スライドアーチはDr.Jooの開発した装置のようなシンプルで快適な装置とはいえないですが、インプラントアンカーのような外科処置も必要なく、装着期間も平均半年程度(Dr.Jooの装置は約1年)なので、患者さんにとって早い時期にインビザラインによる治療に移行でき、トータルの治療期間が短縮してストレスが軽減できるという意味ではDr.Jooの装置と同じようにインビザライン治療におけるアドバンテージがある補助矯正装置だと考えています。いつか学会で発表したいと思います・・。

 

Dr.Jooや私の現在のシビアな抜歯症例に対するインビザライン治療の考え方はインビザライン前に補助矯正を行なうことを前提とし、途中にインビザライン単独治療へ移行することが基本ですが、最近ではシビアな抜歯ケースでもインビザライン単独治療での成功症例が多数報告され、アタッチメントの改良や工夫、クリンチェックにおける歯の移動シュミレーションテクニックを向上していけば、まだまだ単独でもシビアな抜歯ケースにおける治療の可能性が広がると考えてます。改めてインビザラインは無限の可能性を秘めた夢のある矯正装置だと実感しました。

当院で使用している装置(スライドアーチ)

- 学会2日目 -

学会2日目の前半はDr.Gardner、Dr.Kuo、コーヒーブレイクの後はDr.Bergeyron、Dr.Bazzucchi、Dr.Drechsier、Dr.Bamfold、Dr.Derakhshanとヨーロッパの先生を中心とするGeneral Sessionsが行なわれました。

Dr.Gardner(ドクターガードナー)は臨床歴30年の大ベテランの先生です。長い間従来の矯正装置が中心だった医院を近年インビザラインを導入を期に思い切って大きく院内のシステムを変更したと言います。先見の明がある柔軟な考え方をお持ちの先生だなと感心しました。インビザラインの健康への有効性、インビザラインシステムにおける経営的テクニック、スタッフ教育など様々な分野について講演されていました。

次の演者であるDr.Kuo(ドクタークオ)は台湾系アメリカ人で、インビザライン社に在籍している矯正医です。アライン社に世界中から集まる患者さんのデーターを様々な項目で国別に分析し、その結果をトップ10形式で発表されていました。アライン社ではないと決して出来なかった世界初の国別の様々な角度でのデータ解析結果はとても興味深く、勉強になりました。

今後、不正咬合のタイプ別に平均的な治療期間を算出するなど今まで存在しなかった臨床応用できる様々なデーターがアライン社から出てくることが予想されます。また国や人種別に比較検討した様々な治療データーも出てくるでしょう。Dr.Kuoの研究を今後とも注目していきたいと思います。

最後に学会2日目Dr.GardnerのSign Up Sessionsに参加して、インビザラインヨーロッパサミット2008を無事終えることができました。

2日間の学会で様々な国の先生のテクニック、情報、価値感を学ぶことができ、自分なりに大きく成長できたと感じております。

今回の学会で得たことは日々の臨床に応用していきたいと思います。 

学会中のディナーの時にDr.Schuoppをはじめとするドイツ人の先生方と話すチャンスがありました。

性格や治療に対するこだわりは日本人に似たものがあり、妙な親近感を覚えました。

矯正治療に対するフィロソフィーについて有意義な意見交換をすることができました。

2007年11月にラスベガスで開催されたインビザラインサミットに参加した時の模様と南米コスタリカにあるインビザライン治療シミュレーション(クリンチェック)を作製する工場を見学した時の様子をご報告致します。今回のインビザラインサミットには世界から1,600人が参加しました。日本からは私を含め2人の矯正医が参加しました。また南米のコスタリカにあるインビザラインのクリンチェック工場を日本人歯科医として初めて見学させて頂きました。

2007年インビザラインサミット & アライン社クリンチェック工場  訪問紀

今回サミットに参加したドクターが宿泊したホテルはラスベガスでも人気のMGMグランドホテルです。

ホテル内にはカジノからライオンがいるショールームまであり、日本では考えられないスケールでした。

サミットの会場はMGMグランドから少し離れたVENETIANRESORT ホテルで行われました。

学会会場VENETIAN RESORT ホテルのフロアは世界中のインビザライン矯正医やスタッフで賑わっていました。

大きな特設会場ではサミットのオープニングセレモニーが始まりました。今回の学会のテーマは「WATERSHED」。

WATERSHEDとは「分岐点」「転機」という意味です。

私だけでなくこのサミットに参加した多くの先生が今回の学会が記念すべき重要な節目であると感じたことでしょう。

セレモニーの内容はなんともアメリカらしい派手な演出で、テレビ番組のショーを見ているようでした。

昨年は有名なアメリカのコメディアンが登場したそうです。

 

ホテルの各会場では海外のインビザラインドクターによるセミナーが行なわれました。
早速パシフィック大学教授Dr.ボイドのセミナーに参加しました。
Dr.ボイドは10年前からインビザラインの治療と研究に取り組んでいます。インビザラインの世界では先駆者的な存在になります。多くの症例から得たテクニックや注意点を知ることが出来ました。明日からの臨床にいかせる大変貴重な講演内容でした。

またDr.ビッキーのセミナーにも参加しました。Dr.ビッキーはアメリカパシフィック大学の準教授で、モデルのように美しい先生です。日本でも何度も講演されていますので、日本の先生にはとてもなじみが深い先生です。

インビザライン抜歯症例における症例の選択から治療における留意点について講演されました。

多くのすばらしいケースを見せて頂き、抜歯症例を積極的に取り組んでる私にとって大変参考になる講演でした。

インビザラインCEOのプレ・スコット氏と記念写真を撮ることができました。インビザライン社トップの方にしては意外に気さくな方でビックリしました。

【コスタリカのアライン社見学】

インビザライン治療の成功に大きく左右する「クリンチェック」という治療シュミレーションを作製する工場を見学することができました。治療のクオリィティーを追及する上でどうしても見学したかった場所です。一般歯科治療においてもドクターの腕だけでなく技工的な知識がないと最終的にいい補綴物ができないように、インビザラインドクターにとってもこのクリンチェックが実際にどのように作業されているのかを知ることは矯正治療の精度をあげる上で大変重要なことだと考えています。

アライン社到着の朝、Dr.ホセ・フランコにより「クリンチェックコミュニケーションにおけるキーポイント」について勉強会が行われました。その時の内容を一部をご紹介します。インビザラインドクターの方はご参考にして下さい。

1. テクニシャンに指示を要求する時はクリンチェック内の共通言語を用いて、顎や歯を指定する(例 UR1など)。

2. 歯を動かす希望の量をmmで指示するか、隣接する歯との関係性で明確に指示すること。

3. 歯を動かす場合は、近心、遠心、頬側、唇側、切縁方向、歯頚部方向、どこを中心にローテーションさせるかなどを明確に指示をすること。

4. 指定の歯をどういう目的で動かすのか、どこの部位のどのスペース(切縁部か歯間部かなど)を指示しているのかを明確にすること。

5. 基準となる動かさない歯を明確にし、その歯を中心として他の歯の動きを解り易く指示すること。

別の部屋ではクリンチェックを行うテクニシャンを養成するための授業が行われていました。

数ヶ月の訓練を経てようやく一人前のテクニシャンになることができます。

皆さんアライン社に採用されるために真剣に講義を受けていました。

工場内に入ってまず驚くのは体育館のような大きな部屋。何列にも並んだコンピューターにテクニシャンが座って作業しています。世界中の患者さんのクリンチェックがここで作業されています。世界に140万人の患者さんがいるのも納得します。

アジア地区担当のテクニシャンJeffrie Jaraさんと私の患者さんのクリンチェックを一緒に作業しました。

普段インターネットでやりとりしていることを現場で行ってみるといろんなものが見えてきます。

海外で実際に行われている作業を生で見ることができたのが今回一番の収穫だったと思います。

テクニシャンたちの複雑なプログラムソフトを使いこなす技術は私の想像以上に熟練されていました。

抜歯症例などのシビアなケースが多いアジア地区担当のテクニシャンは優秀な人材を揃えていると聞きましたが納得です。

私が今回の見学で一番知りたかったのは歯軸の決定の仕方と最終的な歯のサイズの過不足(ディスクレパンシー)がどのように算出されているのかということです。

歯軸は予想以上にデリケートに決定されており、レントゲンを参考に左右の歯の同部位の歯冠部を比較対称しながら理想的な歯軸を決定していました。

ディスクレパンシーは理想的な歯列形態にあわせて一瞬で自動的に算出されるようになっており、まさに人類の叡智が集約されたプログラムソフトだと感心致しました。

 

アライン社見学をした最後の夜はDr.フランコと香港から来た矯正医の一行と一緒に食事会となりました。

香港のドクターと矯正治療についての意見交換ができました。たいへん有意義な学会旅行となりました。

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